探索すればするほどオモシロイ!
そんなまち、小倉。
昭和を感じる路地に飲食店が立ち並び、楽しい会話が日々飛び交う。
「小倉、えぇとこでっしゃろ?」「あそこはもう行ってみはった?おすすめでっせ!」
隠れた名店、居酒屋、和菓子店からお茶の体験型店舗まで色んなお店が勢ぞろい!
宇治川エリアにもすぐ行ける!
そして、歴史や文化が積み重なった小倉の「今」をぜひ皆さんに見てほしい!
あなたも小倉の世界へ一歩足を踏み入れると、もっといろいろ知りたくなるかも!?
笑顔がいっぱい、発見いろいろ。五感が刺激されるまち。
さぁさぁ、ようこそ!ようこそ小倉へ!

取材協力:ALCO宇治・城陽
まちの歴史を感じながら、
個性あふれるお店めぐり

小倉は京都の南、宇治茶で名高い宇治市の西部に位置します。
てくてく歩くと美味しそうなお店や素敵なカフェを見つけたり、京人形のお店でスタイリッシュなバッグに出会えたり!
老舗の茶屋で楽しい時間を過ごせたり、フォトジェニックなスポットを発見したり!
「こんな所に、こんな物が!?」「自分だけの楽しみ方、見つけた!」
そんな嬉しい驚きや発見があるから、散策すればするほど虜になる!
そんな面白いまち、小倉。
歴史好きの方はぜひ、古い町並みが残る大和街道をお散歩したり、巨椋神社などを訪れてみて下さいね!
小倉へは近鉄京都線・JR奈良線が乗り入れ、京都駅などからのアクセスも良好。
バスに乗れば、宇治の観光エリアへもひとっ飛びです!

進化し続ける伝統・文化。今回は茶の体験型施設・京人形店をクローズアップします。
感性を研ぎ澄まし、いざ、現代の OGURA WORLD へ!

TEA SQUARE MORIHAN

秀吉時代の面影を感じる大和街道。
歴史の足跡を追うと、五感で茶を愉しめる施設に辿り着く。
宇治抹茶を使用した絶品スイーツやフォトジェニックな茶葉の展示などが楽しめるとあって、若者からも人気のスポットだ。

文化の薫りを感じる佇まい。
建物は市の景観重要建造物に指定されている。
暖簾を潜ると重厚感のある石臼が迎えてくれた。
碾茶の葉が僅かずつ抹茶へと変化してゆく様を拡大鏡で観察していると、ひと匙の抹茶の有り難さ、そして一服の茶に込められた茶人の心の奥深さを感じさせられる。

通路を奥へと進むと、其処には百年以上も前の蔵を改装したカフェが在った。
老舗茶舗ならではの味わいが堪能できると評判が高いこちらの店。
店内は華やかな笑顔で溢れている。
茶の淹れ方を丁寧に教えてもらう者や、写真をSNSでシェアする者。
甘味を頬張り目を細める者や、運ばれてきた皿に思わず歓声を上げる者。
人々が語り合う言葉は、楽し気な音楽のように空間を満たしている。
中庭には茶の木が植わっており、心地良いそよ風が緑の葉を撫でていた。
ガラス張りの菓子工房では、茶を使ったスイーツなどが手際よく作られている。
真剣な眼差し、繊細な作業。
小さな花が咲くように、優しい幸せが一つひとつ灯されてゆく。

出来上がった菓子はカオリウムと呼ばれる部屋で味わうことができる。
中を覗いてみると、皆菓子を味わい、語らい、寛いでいた。
光の入り具合を綿密に計算し、覆い下栽培の茶園を表現したという特別な空間。
宇治では茶の木に覆いを被せる栽培方法を見かけることがあるが、覆い下の茶葉の輝きを我々が目にする機会はそう多くはない。
その感動を一年中、誰でも感じ取れるようにと新茶葉ハーバリウムが展示されている。
溢れ出すような美しさに、思わず感嘆の声が漏れた。
室内ではダイナミックな映像が流れており、その臨場感にもまた圧倒される。
スクリーンが上がると茶の焙煎機が登場。
リズミカルに稼働する様は目にも楽しく、気付けば大人も子供も夢中になっている。
そしてその芳しい香りには、誰もが幸せな魔法にかかってしまうようだった。
目を丸くする子供達、微笑みを交わす男女。
勿論、焙じたての茶を味わうのも格別な体験だ。
深い香りとふくよかな癒しが、喉をゆっくりと潤してゆく。
心が溶ける至福のひと時。
ふと足元を見ると、かつて茶葉の「合組」で使用されていた鉄板が静かな存在感を放っていた。
伝統と歴史を守りながらも新たな価値を創造する森半の精神を感じ、冷めやらぬ興奮と共に外へ出る。
街道に面した店舗では多くの客が茶や菓子を買い求め、人々の眩い幸せが交差していた。

京人形 み彌け

歴史を紡ぐ小倉のまちに、静かに佇む京人形の店。
伝統や文化を守る精神を継承しつつ、現代の新風も取り入れる―。
二階の工房では職人の情熱と創造性が閃光を放ち、伝統×トレンドの新たな化学反応が生まれている。
五月人形からインスパイアされ、またその技術を生かした「サムライバッグ」は革新精神の象徴だ。
MADE IN KYOTO にこだわり、伝統工芸と現代デザインの融合を体現したスタイリッシュな作品。
紐は宇治の「昇苑くみひも」に依頼した、オリジナルの京くみひもを使用している。
伝統と伝統が織り成す、職人の粋を集めた京都・宇治ならではのモノづくり。
「サムライバッグ」は世界の展示会にも出展し、また大手メディアで取り上げられるなど注目度が高く、NYなど海外客からの評価も高い。
そんな先進的な挑戦の結果、世界の MIYAKE は著名なファッションデザイナーのデザイン事務所から依頼を受けるなど華々しい成功も収めている。

また、ファッション業界からの助言は雛人形や五月人形の制作にも還元。
若い子育て世代が好みそうな洒落た色使いは、現代のインテリアにもよく馴染む。
美しいかさねの色目は伝統的な優雅さを残しつつ、現代ファッションのエスプリを効かせて柔らかなグラデーションへと昇華している。
また、マンションなどにも対応できるコンパクトなサイズ感、柔和で愛らしい顔立ちなど、現代人のニーズや感性を捉えた作品には思わず目が留まる。
そのような作品と昔ながらの伝統的な作品が並んだ店内(※)に足を踏み入れると、両者が互いに融和し、共鳴しているように感じられた。
世代を越えて愛される伝統工芸の原点、守破離の美学が此処に在る―。
言い換えるならば、それは現代を生きる職人ならではの伝統へのリスペクトだ。

細部に宿る職人の技巧。
数百にも及ぶ工程を経て完成する雛人形。
そんな確かな技術と職人魂に裏付けされた其々の作品からは本物の美しさが滲み出し、見る者の心に静かな感動をもたらす。
鍛錬と研鑽に裏打ちされた、卓越した技術や研ぎ澄まされた感覚。
数ではなく、どこまでも品質の高さを追求する店の流儀。
工房では、完成前の作品を実際に目にすることもできる。
一体ずつ丁寧に命を吹き込んでいく、伝統工芸の奥深さに触れることができる貴重な機会。
そこでは大人も子供も何かを感じ、思わず目を輝かせる。
新たな発見もあるかもしれない。
例えば素材。
いつの時代も手に入るであろう天然素材にこだわるのは、安心の為だけではない。
親から子へ、子から孫へと代々伝えゆく心を大切にするこの店では、百年後も修繕し使い続けてほしい、との願いが込められている。
そんな京の職人の哲学が集約された逸品は、長い年月を経て一層価値を増し、雅やかな輝きで見る者を魅了し続けるだろう。

※店舗に並ぶ商品は、時期によって異なります。

まだまだ素敵なお店がいっぱい!

小倉には他にも魅力的なお店がたくさんあります。気になるお店を見つけたら、ぜひお立ち寄りくださいね!

まだまだ素敵なお店がいっぱい!

ディープな魅力が満載!
夜の小倉へダイブしよう!

近鉄小倉駅の西側を歩くと、ノスタルジックな町並みが広がっています。
古き良き時代の面影を残す看板や、昔ながらの店構えー。
一歩足を踏み入れると、思わず昭和歌謡を口ずさみたくなるような、味のある路地裏探訪が愉しめます。
特にそのレトロな雰囲気が際立つのは、夕方から夜にかけて。
居酒屋の赤提灯やスナックの看板に灯りがぽつり、ぽつりと点されてゆき、訪れる者を夜の小倉へと誘います。
炭火の香り、常連客の笑顔、ぶつかるグラスの音、何気ない会話…。
その一つひとつに宿る人々の温もりは、知らぬ間に置き去りにしてきた当たり前の幸せを思い出させてくれるようです。
また、隠れた名店や穴場を発見したり、自分だけのお気に入りの過ごし方を見つけるのも楽しいもの。
皆さんも、そんな夜の小倉の世界へ迷い込んでみては如何でしょうか。

寿司、とんかつ、蕎麦、焼き鳥…
唸る美味しさ、小倉の夜グルメを堪能しよう!

濱屋

近鉄小倉駅、西口を出てすぐの所にある江戸前手打ち蕎麦のお店。昼は蕎麦処、夜は蕎麦居酒屋として賑わう人気店です!(夜は予約優先)
北海道・旭川産の蕎麦粉を手打ちした蕎麦を4種の削り節や昆布等からとった出汁、鈴鹿産の白葱、安曇野産のワサビ等と頂けるなど、こだわりの蕎麦や食材を存分に楽しむことができますよ!
また、天ぷらやお刺身など様々な美味しい一品料理も味わえます。店主の方は日本各地を巡り、その地域ならではの美味しい食材や地酒などを厳選。伊勢真鯛、舞鶴蒲鉾、十勝鹿追豚、奥美濃古地鶏などなど食通を唸らせる食材の数々が味わえるほか、美味しい素材を活かすため、油一つにまでこだわって調理されています。(例えば天ぷら油に使用する「大豆白紋油」は、カラッと揚がってもたれにくいのだとか!)
地酒は「自分の店に合うものを」と、有名どころのみならず、知る人ぞ知る銘柄まで取り揃え。
カウンター席もあり、お一人様も歓迎です。コース料理(要予約)もありますよ!
趣のある雰囲気も、とっても素敵なお店です。

とんかつ揚げ処 かつ扇

サクサク、ジューシー!ほっぺが落ちる!そんなとんかつを堪能できる、こちらのお店。その美味しさで知られる鹿児島薩摩豚は、かむと豚肉の旨味がじゅわっとあふれ出し、上質な脂の甘みが広がります。上質な豚肉を活かすため、衣や油の温度にもこだわりが!
旨味たっぷりの肉汁を逃さぬように、包み込むように衣をまとわせ、植物性の油でじっくり揚げて、サクッと軽い仕上がりに。衣の厚さなど細部にまで気を配り、豚肉の持ち味を引き立てるように、絶妙な塩梅で手際よく揚げられていきます。(随所に光る、プロの技!)そうして出来上がったとんかつは格別の味わいで、ソースを付けても、そのまま食べても何とも美味しい!
ほかにも一品料理やお酒もあるので、ぜひ皆さんもゆっくり楽しい夜をお過ごしくださいね!
店内の雰囲気は落ち着いた和の空間。小上がりの座敷席ではゆったりとお食事を楽しめます。カウンター席もあるので、お一人様も気軽に立ち寄れますよ!
また、お昼の定食メニューやテイクアウトメニューも好評です!

焼き鳥 すーさん

近鉄小倉駅から西へ向かって歩くとすぐに、下町の雰囲気が残る路地に到着です。食材と焼きにこだわった「焼き鳥 すーさん」は、古き良き日本を感じられる、どこか懐かしいまちの焼き鳥屋さん。鼻をくすぐる炭火の香りと人の温かさに包まれて、きっとあなたも「旨い!」「楽しい!」がいっぱいの素敵な時間を過ごせますよ!
お店自慢の焼き鳥は、朝びきの新鮮な地鶏を炭火焼きでジューシーに焼き上げた一品。美味しい焼き鳥を頬張って、すかさずお酒をぐいっと呑めば、もう気分は最高です!サクッと美味しい揚げ物など種類豊富な一品料理も味わえて、飽きることなく心ゆくまで食べたり呑んだり…色々味わえて大満足!お腹も心も満たされる、こんな体験、いかがでしょうか?
そして常連客の方も通うこちらのお店では、素敵な出逢いもあるかもしれません。カウンター席はお一人様や、お店の方との会話を楽しみたい方にも特にオススメ。店内に響く笑い声も、陽気な夜のBGM!ワイワイ楽しい空間で、皆の笑顔に乾杯です!

彥ずし

うまい肴・うまい寿司・うまい酒、此処に在り!寿司屋一筋50年、魚を知り尽くした大将厳選の、旬の味覚が楽しめる!そんな小倉のお寿司屋さん。鮮魚などの厳選素材を手間を惜しまず、熟練の技をもって提供。さらに軽快なトークや親しみやすいお店の雰囲気も魅力です!
上品な味わいの鯛、脂ののったトロやサーモン、歯ごたえも楽しい活イカやつぶ貝、濃厚な旨味の甘えび、とろけるようなウニ、こぼれんばかりのイクラ…あなたなら何を握ってもらいますか?
そしてお鮨といえば、やっぱり日本酒!美味しいお鮨をさらに美味しく味わえるように、全国各地の日本酒を取り揃え。また焼酎や、女性にも飲みやすいフルーティーなお酒なども楽しめます。
店内は木の温もりを感じる和空間。1階にはテーブル席とカウンター席があり、2階のお座敷席はゆったりくつろげる落ち着いたお部屋になっています。
お寿司好きや日本酒好きから愛されてきた、老若男女が楽しめるお店。一人でもふらりと立ち寄れて、家族連れにも嬉しいお寿司屋さんです。

こんなお店も要チェック!

さあ、夜もまだまだ楽しみましょう!
小倉には地元民から愛されてきた名店が沢山あります。あなたも今宵、仲間入りしてみませんか?

こんなお店も要チェック!

かつて、京都伏見の南には巨椋(おぐら)池が広がっていました。池のそばでは太古の昔からいくつものムラが栄え、多くの人々が池の恵みとともに暮らしてきたようです。
時代は下り、豊臣秀吉の時代になると太閤堤が築かれて、小倉堤は奈良街道とともに京都・奈良間を結ぶ街道となりました。池には年月とともに土砂が堆積していき、たび重なる水害や水質の悪化などによって干拓事業が行われることになりました。
干拓が完成したのは1941年。干拓地の中で最も住宅化が進んだ場所が近鉄小倉駅の西側で、「西小倉」とも呼ばれています。

世界遺産のある宇治川エリアも、ぜひあわせて楽しもう!

せっかく小倉を訪れたなら、素晴らしい世界遺産、宇治の歴史文化を感じるミュージアム、美しい山々や橋が架かる宇治川の景観などもあわせて楽しみたいところ!小倉から宇治川エリアまでは、ラッピングバスのご利用が便利です。ぜひ宇治で楽しい思い出をたくさん作って下さいね!

気になるスポットを見つけよう!

どこ行く?なに見る?中宇治観光

気になるスポットを見つけよう!

【取材協力】
「ALCO 宇治・城陽」

公開日:2024年9月25日
(掲載の情報に変更が出ている場合があります)

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